研修期間 2011 9 11
不安は的中したということでしょうか。
私は、9月3日に、古い記事ですが、
「大臣病 2003 8 11」という記事を
再度、このサイトに掲示しました。
今朝の新聞では、経済産業大臣が、
あまりにも不適切な発言をしたことで、辞任したとあります。
時事通信社のニュースによると(9月7日)、
「民主党の平野博文国対委員長は、
『今の内閣は不完全な内閣で、十分な答弁ができない』と述べ、
すぐに予算委員会を開かないことに理解を求めた」という。
妥当な見解だと思います。
現状では、初心者マークで大臣をやっているような状況であり、
これで予算委員会を開いたら大変なことになります。
おそらく、1か月ぐらい大臣の研修期間が必要になると思います。
今朝の朝日新聞では、こう書いています。
「もともと野田首相の閣僚や党幹部人事は、
『党内融和』が最大の目的で、
適材適所という視点は、おざなりにされた」
大臣病 2003 8 11
『墨子』 「貴義」 大臣病
近頃の人間は、矛盾している。
豚一頭を差し出して、料理しろと言えば、
それを料理できない時には、できないと言って、辞退する。
ところが、大臣になってくれと言えば、
たとえ、できなくても、平気で引き受ける。
実に矛盾している。
(以上、引用)
このテーマは、今から約2500年前の中国で議論されたテーマです。
墨子は、思想家兼宗教家だったと思いますが、
「宗教書」にも残っているぐらいですから、
当時、大臣病という「奇病」は社会問題になっていたのでしょう。
不治の病でしょうか。
<参考文献>
「中国の思想 墨子」 和田武司(訳) 徳間書店